福島復興プロジェクト

除染作業がやっと進み始めた中、放置された仮置き場や新しく大規模に集められた汚染土壌仮置き場が景観問題を引き起こすと共に、東北復興、自立、地域の雇用問題、地域活性化等の問題は一向に進んでいない現状がありました。そこで、福島県本宮市役場で仮置き場の緑化を実施しました。区役所で出た汚染土壌は、役所広場に穴を掘り、そこに汚染土壌が集められ、ブルーシートで覆われていました。時間の経過とともに、ブルーシートの劣化も進み。汚染土壌が飛散する危険性も出てきます。ブルーシートが常緑キリンソウで覆われると、精神的な圧迫感から解放され、植物が持つ癒し効果が実感できる広場となりました。

冬は寒い福島です。周りの芝生は枯れていますが、常緑キリンソウは緑を保ち、癒し効果を発揮しています。

常緑キリンソウはほとんどセシウム吸収しない事が原子力開発機構との研究で分かり、「新しい東北」復興プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、仮置場の緑化で使用する資材の生産拠点・情報拠点を復興地域に設ける事で、新たな雇用とコミュニティを生み出し、東北の自立復興の手助けとこれからの日本の環境政策の役割を果たす「新しい東北」を目指す事を目的としています。常緑キリンソウ袋方式で役所の仮置場を緑化しました。ブルーシートが常緑キリンソウで覆われると、精神的な圧迫感から解放され、植物が持つ癒し効果が実感できる広場となりました。この取り組みが、常緑キリンソウニュースVol.16(常緑キリンソウ 東北復興支援)でも紹介しています。

REVIVE JAPAN CUP2013 ポリシー部門で「新しい東北」復興政策提言、【除染仮置き場・中間貯蔵施設の緑化が生み出す地域雇用と低炭素社会実現の基盤整備】で入選しました。この内容は、常緑キリンソウニュースVol.17(常緑キリンソウ 新しい東北 復興政策提言入選)でも紹介しています。