ソーラーシェアリング

ソーラーシェアリングとは、農地に支柱等を立てて、その上部に設置した太陽光パネルを使って日射量を調節し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取組をいいます。農林水産省では、この発電設備を「営農型発電設備」と呼んでいます。営農を続けながら、農地の上部空間を有効活用することにより電気を得ることができますので、農業経営をサポートするというメリットがあります。さらに、増加する荒廃農地の再生利用という観点でも、期待されています。ソーラーパネルの下で常緑キリンソウを生産しています。ここで栽培された常緑キリンソウが、屋上緑化、壁面緑化、法面緑化として全国で活躍しています。

太陽光発電所に見学や教育学習ができる事務所を設置することで、学生や研究機関へ環境教育の場を提供しています。「小学生の夏休み自然エネルギーバスツアー」「中高生の職場体験学習」「大学生のインターンシップ」「国際協力機構JICA研修」などを積極的に受入れ、環境について考える和が広がるよう楽しく学ぶ機会をつくっています。これらの取り組みは、株式会社エナテクスで行っています。

ソーラーシェアリングを含めた活動で、2019年度の低炭素杯でオルタナ最優秀ストーリー賞を受賞しました。この様子は、常緑キリンソウニュースVol.26でも紹介しています。